赤ちゃんの名前を決めて、出生届を出す。
これで名付けは終わり。
これまでは、なんとなくそんなふうに考えていました。
でも前回、
「どちらかが譲って決めた名前は、あとで後悔しない?」
という「?」について調べていると、少し気になる体験談に出会いました。
名前を決めたあと、しばらくは別の候補が気になっていた。
それなのに、何か月もその名前を呼んでいるうちに、
「もう、この名前以外しっくりこない」
と思うようになった人がいました。
一方で、何年経っても名付けへの後悔が残っている人もいます。
だとすると、
時間が経てば、名前には自然と馴染んでいくのでしょうか?
それとも、そうとは限らないのでしょうか。
最初から「この名前しかない」とは限らない?
名前を決めるまで、いくつもの候補を考える人がいます。
その中から一つを選んでも、
「もう一つの名前の方がよかったかな」
と気になることもあるようです。
実際の体験談には、出産後しばらく名付けへのモヤモヤがあったものの、生後半年を過ぎるころには、その名前でなければしっくりこなくなったという人がいました。
これは少し不思議です。
名前そのものは変わっていません。
変わったのは、名前と一緒に過ごした時間です。
毎日呼ぶことで、「その子の名前」になっていく?
赤ちゃんが生まれたばかりのころは、名前とその子が一緒に過ごした時間は、まだほとんどありません。
でも、その日から、
朝起きて名前を呼ぶ。
抱っこしながら名前を呼ぶ。
家族が名前を呼ぶ。
少し大きくなれば、本人も自分の名前を覚えていく。
実際に、別の候補への気持ちが残っていた人が、子ども自身がその名前で自分を呼ぶようになり、「もうその名前じゃないとしっくりこない」と感じている例もありました。
もしかすると、
名前に子どもが馴染むだけではなく、親の方も、その子と名前の組み合わせに馴染んでいく。
そんなこともあるのでしょうか。
でも、時間がすべてを解決するわけではない
ここで注意したいこともあります。
同じ体験談の中には、子どもが6歳になっても名付けへの後悔が残っているという人もいました。
また、最初は多少の違和感があり、その後いったん名前に馴染んだものの、別の子と同じ名前だったことなどをきっかけに、再び後悔するようになったという相談もあります。
だから、
「今しっくりこなくても、そのうち絶対に慣れるよ」
とは簡単には言えないように思います。
名前への感じ方は、時間だけで決まるものではないのかもしれません。
「馴染む」って、どういうことだろう?
ここまで調べていて、私は「馴染む」という言葉そのものが気になってきました。
名前を聞いて違和感がなくなること?
呼びやすくなること?
その名前を聞いたとき、自然にわが子の顔が浮かぶこと?
それとも、
「この名前は、この子の名前だ」
と思えることなのでしょうか。
名付けた瞬間には、まだ想像の中にしかいなかった「その名前の子」が、毎日の生活の中で笑ったり、泣いたり、成長したりしていく。
そうして名前に、その子との記憶が少しずつ重なっていく。
だとすると名前は、決めた日に完成するものではなく、
その子と一緒に育っていくものなのかもしれません。
ただ、「そのうち馴染む」と考える前に、今感じている「なんとなく違う」の中身を、一度考えてみてもいいのかもしれません。
そして、名前は親だけのものではなくなる
ここまで考えたところで、また一つ気になることが出てきました。
赤ちゃんのころ、名前を考えるのは親です。
でも、その名前をいちばん長く使うのは、その子自身です。
いつか自分の名前を覚え、
自分で書き、
友達から呼ばれ、
そして、
「私は〇〇です」
と自分から名乗るようになります。
そのとき、その子は自分の名前をどう感じるのでしょう。
親が一生懸命考えて贈った名前。
その名前を受け取った子どもは、成長してからどう思うのでしょうか。
子ども自身は、自分の名前をどう感じている?
また一つ、これまでとは少し違う「?」が見えてきました。
今度は、名前を贈る側ではなく、
名前を贈られた側から見てみたいと思います。
参考
・ママリ「名付けへの後悔と、その後の気持ちについての体験談」
時間とともに名前がしっくりきた例と、後悔が残った例。
・Hasunoha「この名前でよかったのか不安に感じている相談」
名付けた名前への迷いや、その子に合っていると感じる気持ちについての相談。


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