赤ちゃんの名前を、ようやく決めた。
夫婦で話して、候補を絞って、
「この名前にしよう」
と決めたはずだった。
ところが、そのあとSNSや名付けサイトを見ていて、別の名前が目に入る。
「この名前も素敵だな」
「こっちの方がよかったかも」
「もう少し探してから決めた方がよかった?」
せっかく決めたのに、また気持ちが揺れてしまう。
そんなこともあるかもしれません。
でも、ほかの名前が気になったことと、今決めている名前を変えた方がいいことは、同じではありません。
まずは、自分が何に揺れているのかを見てみます。
名前を決めても、素敵な名前はなくならない
一つの名前を選んだからといって、ほかの名前が魅力的に見えなくなるわけではありません。
名前を決めたあとでも、
「この響きもいいな」
「この漢字も素敵だな」
と思うことはあるでしょう。
それだけで、
「今の名前を間違えた」
ということにはなりません。
名前を決めるということは、世の中にあるほかの名前をすべて嫌いになることではないからです。
だから、別の名前が気になったとき、
「気になった=決め直した方がいい」
と、すぐに考えなくてもいいのだと思います。
では、なぜその名前が気になったんだろう?
少し立ち止まって、
「私は、この名前の何が気になったんだろう?」
と考えてみます。
響きが好きだった。
漢字が好きだった。
込められた意味が素敵だと思った。
名字と合わせた感じがよかった。
ただ、なんとなく目に留まった。
理由はいろいろあると思います。
ここで大切なのは、新しく見つけた名前と今の名前を、すぐに勝ち負けで比べないこと。
まずは、自分の気持ちがどこで動いたのかを見てみます。
今の名前に「新しい心配」が見つかったのか
もう一つ、分けて考えてみたいことがあります。
新しい名前を見つけたから気持ちが揺れたのか。
それとも、今決めている名前について、これまで気づかなかった具体的な心配が出てきたのか。
たとえば、
「調べてみたら、読み方について気になることが分かった」
という場合と、
「SNSで別の名前を見て、こちらも素敵だと思った」
という場合では、少し違います。
前者なら、気になったことを一度確認してみる意味があるでしょう。
後者なら、
「別の名前も素敵だと思った」
という気持ちと、
「今の名前を変えたい」
という気持ちを、いったん分けてみてもいいのかもしれません。
紙を二つに分けて、一つずつ書いてみる
考えているうちに分からなくなってきたら、紙を一枚用意します。
真ん中に線を一本引いて、左右にこう書きます。
今、決めている名前
「新しく気になったことは?」
あとから見つけた名前
「何が気になった?」
そして、それぞれ一つだけ書いてみます。
たとえば、
今の名前
「初めて見た人には少し読みにくいかもしれない」
あとから見つけた名前
「響きがやさしくて好きだった」
こうして並べてみると、
「自分は同じ条件を比べていたわけではなかったんだ」
と気づくこともあるかもしれません。
たくさん条件を書き出して採点する必要はありません。
まずは、
「私は今、何に揺れているんだろう?」
を見えるようにするための二つです。
「もっと探せば、もっといい名前があるかも」
名前を決めたあとも探し続けていると、新しい名前にはこれからも出会います。
そのたびに、
「こっちもいい」
「あっちもいい」
と感じることはあるでしょう。
すると、
「まだ見つけていない、もっといい名前があるのでは?」
という気持ちになることもあります。
けれど、名前探しには、すべての候補を見終わる瞬間があるとは限りません。
だからこそ、
「もっといい名前があるか」
だけではなく、
「自分たちは、なぜ今の名前を選んだんだろう?」
にも戻ってみます。
今の名前を選んだときの自分たちに戻ってみる
今決めている名前を最初に候補にしたとき。
最後まで残したとき。
そして、
「この名前にしよう」
と決めたとき。
そのとき、自分たちは何を大切にしていたでしょうか。
なぜ、その名前を残したのでしょうか。
何をいいと思ったのでしょうか。
一度決めたから変えてはいけない、ということではありません。
本当に確認したいことが出てきたなら、もう一度考えてもいいと思います。
でも、新しい名前を見るたびに一から選び直す前に、
今の名前を選んだ理由へ一度戻ってみる。
そこから考え直すこともできます。
決めたあとに不安になって、「本当にこれでいい?」という気持ちそのものが大きくなっている場合は、**「赤ちゃんの名前、決めたあとに不安になった。「本当にこれでいい?」と思ったら」**でも考えています。
最後は、もう一度贈る側へ戻る
新しく見つけた名前が素敵だった。
今の名前にも、少し気になるところが出てきた。
その両方を見たうえで、もう一度考えてみます。
「自分たちは、この名前を、この子に贈りたいと思えるか。」
別の名前を素敵だと思ってもいい。
迷いが少し残っていてもいい。
大切なのは、迷わないことではなく、何に迷っているのかを見たうえで、最後は家族自身が決めることなのだと思います。
今日、一つだけ確かめてみる
もし今、別の名前が気になっているなら、すぐに候補を増やす前に、
今の名前で、新しく気になったことは何?
あとから見つけた名前の、何が気になった?
この二つを、一つずつ書いてみます。
そして最後に、
「私たちは、なぜ今の名前をこの子に贈ろうと思ったんだろう?」
と、決めたときの理由へ戻ってみる。
それでも考え直したいと思うのか。
それとも、
「ほかにも素敵な名前はある。でも、やっぱりこの名前を贈りたい」
と思うのか。
答えを出すのは、家族です。
その答えに近づくために、まずは今の迷いがどこから来ているのかを、一つずつ見つけてみてもいいのではないでしょうか。


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