赤ちゃんの名前、漢字の成り立ちに良くない話があったら使わない方がいい?

名付けの「?」

赤ちゃんの名前に使いたい漢字がある。

響きも好きだし、見た目も気に入っている。

「この漢字を使いたいな」

そう思って、意味や成り立ちを調べてみた。

すると、思いがけない説明が出てきた。

「この漢字には、こんな由来がある」

「昔は、あまり良くない意味で使われていた」

それまで気に入っていた漢字なのに、急に不安になってしまう。

「こんな話があるなら、名前に使わない方がいいのかな?」

そんなとき、どう考えればいいのでしょうか。

まず、その説明が何についての話なのか確かめる

漢字について調べると、いろいろな説明が見つかります。

でも、その説明が何を指しているのかは、必ずしも同じではありません。

たとえば、

  • 現在使われている意味
  • 昔の言葉としての意味
  • 漢字の成り立ちについての説
  • 名前に使ったときのイメージ

これらは、似ているようで違うものです。

あるサイトで「良くない由来」と紹介されていても、それが現在の意味を説明しているのか、古い時代の使われ方なのか、成り立ちについての一つの説なのかによって、受け止め方は変わります。

だから、気になる説明を見つけたら、まずは、

「これは、何についての説明なんだろう?」

と確認してみます。

漢字の意味や成り立ちを調べる方法については、こちらの記事でも紹介しています。

→ 「赤ちゃんの名前、漢字の意味はどこで調べる? ネットの説明が違ったら」

「良くない由来」と書かれていたら、それだけで決めなくてもいい

インターネットには、漢字の成り立ちについて、印象の強い説明が書かれていることもあります。

でも、漢字の成り立ちには複数の説がある場合もあります。

一つのサイトで見つけた説明が、唯一の解釈とは限りません。

また、昔の意味や使われ方と、現在その漢字から受ける印象が同じとも限りません。

だから、

「良くない由来と書いてあった」

というだけで、すぐに使うのをやめる必要があるとは限らないのです。

もちろん、気になることを無理に忘れる必要もありません。

まずは信頼できる資料で確認する。

そして、分かったことを整理する。

そのうえで、自分たちはどう考えるのかを決めていけばいいと思います。

事実と、自分が感じた不安を分けてみる

気になる説明を見つけたら、紙に二つのことを書いてみます。

① 調べて分かったこと

たとえば、

「ある辞典では、このような意味が紹介されている」

「成り立ちについて、複数の説がある」

といった、資料で確認できたことです。

② その説明を読んで、自分が気になったこと

たとえば、

「子どもが将来この説明を見たら、どう思うだろう」

「名前の由来を聞かれたとき、うまく説明できるかな」

「自分自身が、これからも気にしてしまいそう」

といったことです。

二つを分けてみると、

資料で確認する必要があることと、自分たちで考えたいことが見えてきます。

子どもがその名前を使うことも、一度想像してみる

名前を考えるとき、漢字の意味や成り立ちだけでなく、その名前を受け取る子どものことも考えてみたいものです。

その子は、これから名前を呼ばれ、書き、人に伝えていきます。

大きくなって、自分の名前の由来を知りたくなることもあるかもしれません。

そのときに、

「どうしてこの漢字を選んだの?」

と聞かれたら、自分たちはどんなことを伝えたいでしょうか。

もちろん、将来その子がどう感じるかは分かりません。

未来の気持ちを決めつけるのではなく、名前を受け取る側からも一度眺めてみる。

そして、もう一度、名前を贈る側へ戻ります。

それでも、この漢字を使いたいと思えるか

気になる説明について調べた。

複数の説があることも分かった。

自分たちが何に不安を感じていたのかも、少し整理できた。

そのうえで、もう一度考えてみます。

「それでも、自分たちはこの漢字を使いたいと思えるだろうか?」

答えは、家庭によって違っていいと思います。

「調べて納得できたから、やっぱり使いたい」

と思うこともあるでしょう。

反対に、

「間違った漢字だとは思わないけれど、自分たちは別の漢字にしたい」

と思うこともあるかもしれません。

どちらか一方が正解というわけではありません。

大切なのは、インターネットの一つの説明だけで判断するのではなく、調べたことを踏まえて、自分たちで考えることです。

名前に込めたい願いも、もう一度考えてみる

そもそも、なぜその漢字を使いたかったのでしょうか。

好きな響きに合っていたから。

見た目が気に入っていたから。

漢字から感じる印象が好きだったから。

子どもに贈りたい願いがあったから。

その理由を、もう一度振り返ってみます。

名前に込める意味や願いについては、こちらでも考えています。

→ 「名前に願いや意味は、どこまで込めたらいい?」

漢字の成り立ちを知ることは大切です。

でも、名前に何を込めたいかまで、辞典が決めてくれるわけではありません。

調べたうえで、自分たちが選ぶ

漢字の意味や成り立ちについて、気になる説明を見つけることはあると思います。

そのとき、

「知らなければよかった」

と思うかもしれません。

でも、調べたことで、その漢字について前より詳しく知ることができたとも考えられます。

その情報をどう受け止めるか。

その漢字を名前に使いたいか。

最後に考えるのは、自分たちです。

知らなかったことを知る。

分からないことを確かめる。

そして、もう一度、自分たちの思いに戻る。

名前は、赤ちゃんへの最初の贈り物。

その子のことを考えて調べた時間も、名前を選ぶまでの大切な時間なのだと思います。

そして最後には、

「この名前を、この子に贈りたい。」

そう家族自身が納得して選べることを、大切にしたいと思います。

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