夫婦で何度も考えて、ようやく決めた赤ちゃんの名前。
「この名前にしよう」
そう思えたときは、二人とも納得していた。
ところが、両親や親戚に名前を伝えたら、
「その名前はちょっと……」
「もっと違う名前がいいんじゃない?」
「読みにくくない?」
そんな言葉が返ってきた。
それまで気に入っていた名前なのに、急に不安になってしまう。
「せっかく決めたけれど、もう一度考え直した方がいいのかな?」
そんなとき、どう考えればいいのでしょうか。
大切な人からの言葉だからこそ、気になる
名前について意見を言ってくれたのは、赤ちゃんの誕生を楽しみにしている家族かもしれません。
だからこそ、その言葉を簡単には聞き流せないことがあります。
「親の言うことにも一理あるのかな」
「子どものことを考えたら、変えた方がいいのかな」
そう考えるのも不思議ではありません。
でも、ここで一度分けて考えてみたいことがあります。
「家族の意見を聞くこと」と「家族に名前を決めてもらうこと」は、同じではない。
家族の言葉を大切に受け止めながらも、最終的に名前を選ぶのは、名付けをする親自身です。
そのためにも、まずは反対された理由を整理してみます。
反対された理由を、二つに分けてみる
家族から言われたことを、紙に書き出してみます。
そして、次の二つに分けてみます。
① 確認できる心配
たとえば、
- 名前の読み方が分かりにくいのではないか
- 使おうとしている漢字は、出生届で使えるのか
- 漢字と読み方の組み合わせに問題はないか
こうした指摘には、資料や制度を確認することで分かる部分があります。
② 好みや価値観の違い
たとえば、
- もっと昔ながらの名前がいい
- その響きは好きではない
- 別の漢字の方が格好いい
- 自分なら違う名前を付ける
こうした意見は、誰かが間違っているというより、名前に対する好みや考え方が違う場合もあります。
もちろん、すべての意見がきれいに二つに分かれるとは限りません。
でも、何を確認すればよいのか、何を自分たちで判断するのかを整理する手がかりになります。
「読みにくい」と言われたら、確かめてみる
家族から、
「その名前、初めて見た人には読めないんじゃない?」
と言われた場合。
それは単なる好みではなく、子どもが名前を使っていく場面についての指摘かもしれません。
そんなときは、
「読み間違えられる可能性はどのくらいありそうか」
「自分たちは読みやすさをどこまで大切にしたいか」
を分けて考えてみます。
読みやすさについては、こちらの記事でも考えています。
→ 「読みやすい名前にした方がいい? 気に入った名前との間で迷ったら」
指摘されたから必ず変更する必要がある、というわけではありません。
一方で、具体的な心配があるなら、確認せずに聞き流す必要もありません。
確かめたうえで、もう一度考えてみればいいのだと思います。
別の名前を勧められて、迷い始めたら
家族から、
「こっちの名前の方がいいんじゃない?」
と別の候補を勧められることもあります。
そして、その名前も悪くないと思えてくる。
すると、せっかく決めた名前なのに、また迷い始めてしまうかもしれません。
でも、別の名前をいいと思うことと、今の名前を変えなければいけないことは別です。
決めたあとにほかの名前が気になったときの考え方は、こちらでも紹介しています。
→ 「赤ちゃんの名前を決めたのに、ほかの名前が気になる。決め直した方がいい?」
新しい候補のどこが気になるのか。
それは今の名前に何か心配が生まれたからなのか。
それとも、別の名前にも魅力を感じただけなのか。
そこを整理してみることもできます。
もう一度、二人がその名前を選んだ理由へ戻る
家族から反対される前、夫婦はなぜその名前を選んだのでしょうか。
響きが好きだったから。
使いたい漢字があったから。
名前に込めたい願いがあったから。
何度も話し合って、二人で納得できたから。
その理由を、もう一度言葉にしてみます。
そして、家族の意見を聞いた今でも、
「自分たちは、この名前を、この子に贈りたいと思えるだろうか?」
と考えてみます。
ここで名前を変えることになっても、変えないことになってもかまいません。
大切なのは、周囲の意見に押されて決めるのではなく、自分たちが納得できる選択をすることです。
反対されたことで、不安そのものが大きくなったら
家族の指摘を確認して、特に問題は見つからなかった。
それでも、
「本当にこの名前でいいのかな」
という気持ちが消えないこともあると思います。
そんなときは、反対された内容だけでなく、決めたあとの不安について考えてみてもいいかもしれません。
→ 「赤ちゃんの名前、決めたあとに不安になった。「本当にこれでいい?」と思ったら」
誰かの言葉をきっかけに、もともとあった迷いに気づくこともあるでしょう。
だから、無理に不安を消そうとしなくてもいいのだと思います。
名前を贈るのは、自分たち
家族が赤ちゃんの名前を気にかけてくれることは、ありがたいことでもあります。
でも、家族の好みをすべて満たす名前を探そうとすると、かえって決められなくなるかもしれません。
意見を聞く。
確認すべきことは確認する。
もう一度、夫婦で考える。
そのうえで、最後に名前を選ぶのは自分たちです。
家族の意見を大切にすることと、自分たちの決断を大切にすることは、両立できます。
名前は、赤ちゃんへの最初の贈り物。
誰かに反対されたからといって、それまで考えてきた時間がなくなるわけではありません。
その言葉も一度受け止めたうえで、
「それでも、この名前を、この子に贈りたい。」
そう思えるのなら、その気持ちも大切にしていいのではないでしょうか。


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