赤ちゃんの名前を夫婦で考えていると、どうしても意見が一致しないことがあります。
前回は、
「夫婦で大切にしたいことが違ったら?」
という「?」について考えてみました。
響きを大切にしたい。
漢字の意味を大切にしたい。
画数も気になる。
読みやすい名前にしたい。
少し珍しい名前にしたい。
夫婦で違っているのは、候補の名前そのものではなく、
「名前で何を大切にしたいのか」
なのかもしれません。
では、それでも最後まで意見が一致しなかったら?
どちらかが譲れば、名前は決まります。
でも、それで本当に名付けは終わるのでしょうか。
どちらかが譲って決めた名前は、あとで後悔しない?
そんな「?」が気になりました。
譲って決めたあと、後悔することもある
実際の名付けの相談を調べてみると、夫婦のどちらかの希望を優先して名前を決めたあとも、気持ちが残っている人がいました。
自分が考えた候補を夫に却下され、最終的には夫が気に入った名前に決めたものの、出産後も違和感や後悔が残ったという相談。
二つの候補から夫が希望した名前を選び、出生届を出したあとになって、もう一つの名前が気になってしまったという相談もありました。
名前は決まった。
出生届も出した。
それでも、気持ちまで同時に決まるとは限らないようです。
考えてみれば、名前を決めるまでには、何度も呼び方を考えたり、漢字を探したり、その名前で成長していく姿を想像したりします。
候補だった名前にも、それだけの時間や想いが積み重なっています。
だから、決めなかった名前への気持ちがすぐに消えなくても、不思議ではないのかもしれません。
自分の希望が通っても、後悔することがある?
ところが調べていて、少し意外なことにも気づきました。
後悔するのは、必ずしも「譲った側」だけではありません。
自分の第一候補に決めたのに、出生届を出したあとになって、
「第二候補の名前にするべきだったのでは」
と悩んでいる人もいました。
さらに、最終的な決定方法を決めて自分の候補が選ばれたのに、
「本当は二人で納得して決めたかった」
という気持ちが残った例もあります。
ここで、一つの「?」が出てきました。
後悔するかどうかは、「自分の候補が選ばれたか」だけで決まるものではないのかもしれません。
自分の案が通った。
相手の案に譲った。
それだけではなく、
「どうやって、その名前にたどり着いたのか」
という過程も、名付けには残るのでしょうか。
名前は、決めた瞬間で完成するもの?
一方で、時間が経つことで名前への感じ方が変わったという体験もありました。
最初は夫が考えた名前に納得できなかったけれど、子どもが成長し、自分の名前を気に入っている姿を見ているうちに、
「この名前でよかった」
と思えるようになったという話です。
これは少し興味深く感じました。
名前を決めるとき、私たちはまだ、その名前で生きている子どもの姿をほとんど知りません。
でも、名前を決めたあとには、
毎日その名前を呼ぶ。
家族から呼ばれる。
保育園や学校で呼ばれる。
本人が自分の名前を書く。
そしていつか、その名前で自分を紹介する。
そうやって、名前とその子が一緒に過ごす時間が増えていきます。
もしかすると名前は、出生届を出した瞬間にすべてが完成するものではなく、
その子と一緒に、少しずつ「その子の名前」になっていくものなのかもしれません。
「譲るかどうか」を決める前に、そもそも二人が名前について何を大切にしているのかを整理してみる方法もあります。
「譲る」と「納得する」は、やっぱり違う?
第4号を書いたとき、
「譲る」と「納得する」は同じなのだろうか?
という疑問が残りました。
今回、実際の悩みを調べてみて、その「?」はさらに大きくなりました。
「あなたがそこまで言うなら、その名前でいいよ」
と決めること。
そして、
「最初は違う名前を考えていたけれど、二人で考えて、この名前をこの子に贈ろう」
と思えること。
同じ名前に決まったとしても、少し違うように感じます。
どちらの候補が採用されたのか。
どちらが譲ったのか。
それだけではなく、
二人がその名前を「この子に贈りたい」と思えるところまで考えられたか。
決めた直後にはまだ少し迷いが残っていても、呼び続けるうちに名前への感じ方は変わっていくのでしょうか。
名付けでは、そんな時間も大切なのかもしれません。
そして、ここまで考えているうちに、また別の「?」が見えてきました。
名前は、出生届を出した瞬間に、
「この名前でよかった」
と思えなければいけないのでしょうか。
毎日呼んで、何度も書いて、その子自身も自分の名前を覚えていく。
そうやって時間を重ねることで、名前が少しずつその子に馴染んでいくこともあるのでしょうか。
時間が経つと、名前に馴染んでいくもの?
また一つ、次の駅が見えてきました。
もう少し、この「?」を巡ってみたいと思います。
参考
・ママリ「夫の希望の名前に決めたあと、後悔したという相談」
夫婦で最終候補が分かれ、夫の希望を選んだあとに後悔したケース。コメントには、時間が経っても後悔が残っている人の体験もある。
・ママリ「名付けに後悔したあと、気持ちが変わった人たちの体験」
夫の考えた名前に決めて心残りがあったものの、後には後悔しなくなった例や、半年ほどで「この名前でないとしっくりこない」と感じるようになった例がある。一方、6年経っても後悔が残るという回答もある。
・ママリ「自分の案が却下され、決めた名前への違和感が残った相談」
回答の中には、当初は夫の考えた名前に納得できなかったものの、子ども自身がその名前を気に入っている姿を見て、感じ方が変わってきたという体験もある。
・Hasunoha「子供の名づけ・名前に後悔」相談一覧
名付け後の後悔について多数の相談があり、自分の第一候補に決めたにもかかわらず、出生届提出後に第二候補が気になったという例も確認できる。


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