赤ちゃんの名前、夫婦で「譲れないもの」が違ったらどうする?

名付けの「?」

赤ちゃんの名前について話していると、

「読みやすい名前にしたい」

「この漢字を使いたい」

「響きは大切にしたい」

「込めたい願いがある」

夫婦それぞれに、名前を考えるうえで大切にしたいものが出てくることがあります。

それだけならいいのですが、

「ここだけは譲れない」

というものが、お互いに違っていたらどうでしょう。

どちらかが譲らないと、名前は決まらない?

二人の条件を全部満たす名前を探す?

それとも、どちらかが我慢する?

そんなとき、すぐに「どちらを優先するか」を決める前に、もう一つ聞いてみたいことがあります。

「なぜ、それだけは譲りたくないんだろう?」

「読みやすさ」と「漢字」がぶつかっているように見えても

たとえば、

一人は、

「読みやすい名前だけは譲れない」

もう一人は、

「この漢字を使いたい」

と思っているとします。

そのまま話し合うと、

「読みやすさを取るのか」

「漢字を取るのか」

という二択になってしまいます。

でも、一度それぞれに、

「どうして、それを大切にしたいの?」

と聞いてみます。

すると、

「自分の名前を何度も読み間違えられてきたから、子どもには同じ苦労をしてほしくない」

「この漢字には、自分がこの子に贈りたいと思っているものが表れている気がする」

というように、条件の奥にある理由が見えてくることがあります。

二人が大切にしていたのは、単なる「読みやすさ」と「漢字」ではなかったのかもしれません。

条件だけを見ると、勝ち負けになりやすい

「私は読みやすさ」

「私は漢字」

だけで話していると、最後はどちらを採用するかという話になりやすくなります。

どちらかが通れば、どちらかが譲る。

それで名前そのものは決められるかもしれません。

でも、

決めることと、納得することは同じではありません。

名前を決めることだけが目的なら、どちらかが譲れば終わります。

けれど、二人で納得して子どもへ名前を贈りたいのであれば、

「どちらを取る?」

の前に、

「なぜ、それを大切にしている?」

を知っておくことにも意味があると思います。

紙に「譲れないもの」と「その理由」を一つずつ書いてみる

もし話しているうちにぶつかってしまうなら、一度それぞれ別々に書いてみてもいいかもしれません。

紙に二つだけ書きます。

① 名前を考えるとき、今の自分が譲りたくないもの

② なぜ、それを譲りたくないのか

たとえば、

譲りたくないもの:読みやすさ
理由:自分が名前を読み間違えられてきた経験があるから。

譲りたくないもの:この漢字
理由:この漢字に、自分が子どもへ贈りたいものを感じているから。

書けたら、お互いに見せてみます。

ここでは、相手を説得しなくても構いません。

まずは、

「相手は、そんな理由でこれを大切にしていたんだ」

と知るところまで。

それだけでも、条件だけをぶつけ合っていたときとは、少し違って見えるかもしれません。

「譲れない」を「絶対条件」にしなくてもいい

もう一つ、書いてみると分かることがあります。

「絶対に譲れないと思っていたけれど、理由を書いてみたら、そこまで絶対ではなかった」

ということもあるかもしれません。

逆に、

「書いてみて、やっぱりこれは大切にしたいと思った」

ということもあるでしょう。

どちらでもいいと思います。

大切なのは、

最初から全部を絶対条件として固定しないこと。

自分がなぜ大切にしているのか分かれば、

「この条件そのものではなく、この気持ちを大切にできる別の方法はないかな?」

と考えられることもあります。

二人の理由から、別の候補が見えてくることもある

夫婦で候補が違うと、

Aにするか。

Bにするか。

という勝負になりがちです。

でも、二人が大切にしている理由まで分かると、

AでもBでもない名前

が見えてくることもあります。

もちろん、必ず第三の候補が見つかるわけではありません。

今ある候補のどちらかに決まることもあるでしょう。

ここで大切なのは、新しい候補を作ることではなく、

二人が何を大切にして名前を選ぼうとしているのかを知ること。

候補を決めるのは、そのあとでも遅くありません。

夫婦それぞれが大切にしたいこと自体が違っていると感じたときは、**「夫婦で大切にしたいことが違ったら?」**でも考えています。

「何を守るか」から「何を贈りたいか」へ

「これは譲れない」

と思うものがあると、それを守ることに意識が向きます。

でも、その理由をたどっていくと、

「この子に、こうあってほしい」

「こんなふうに名前を使っていってほしい」

「こんな思いを込めて贈りたい」

といった気持ちにつながっていることがあります。

そこで、もう一度、

「この子に、名前を通して何を贈りたいんだろう?」

と考えてみます。

二人の答えが同じでなくても構いません。

違うからこそ、初めて知ることもあります。

今日、一つだけ聞いてみる

もし今、

「夫婦で譲れないものが違う」

と感じているなら、今夜すぐに結論を出さなくてもいい。

まず、それぞれ一つだけ。

「自分が譲りたくないものは何?」

そして、もう一つ。

「どうして、それを大切にしたいの?」

二人とも書いたら、見せ合ってみます。

その場で相手の考えを変えようとしなくても構いません。

まず知る。

それから、

二人が大切にしたいものを知ったうえで、どんな名前をこの子に贈りたいのか。

もう一度、候補を眺めてみる。

名前を決めるための話し合いが、

「どちらが譲るか」

ではなく、

「二人は、この子に何を贈りたいのか」

を考える時間になれば、次の一歩が少し見えやすくなるかもしれません。

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