赤ちゃんの名前を考えていて、
「この響きが好き」
というところまでは決まった。
ところが、今度は漢字で迷う。
同じ読み方でも、使える漢字はいくつもあります。
「意味で選んだ方がいい?」
「見た目も大切?」
「書きやすさも考える?」
「画数まで見た方がいい?」
調べれば調べるほど条件が増えて、
「響きは決まったのに、漢字が決められない」
ということもあるかもしれません。
そんなときは、いきなり「どの漢字が一番いいか」を決めようとする前に、候補を一度、目の前に並べてみるところから始めてみます。
まず、候補の漢字を実際に書いてみる
スマートフォンで眺めるだけではなく、紙とペンを用意します。
そして、今考えている名前を、候補の漢字でそれぞれ書いてみます。
たとえば候補が3つなら、
○○(候補A)
○○(候補B)
○○(候補C)
と並べます。
名字と合わせて書いてみてもいいと思います。
まだ、この段階で順位をつける必要はありません。
まずは頭の中にある候補を、実際に見える形にしてみる。
それだけでも、考えやすくなることがあります。
その漢字を使いたい理由を、一言だけ書いてみる
次に、それぞれの候補の横へ、
「なぜ、この漢字を使いたいと思ったんだろう?」
と、一言だけ書いてみます。
「意味が好き」
「字の雰囲気が好き」
「書いたときにしっくりくる」
「昔から好きな漢字」
「名字と並べた感じが好き」
「説明しやすそう」
あるいは、
「理由はうまく言えないけれど、なんとなくこれが好き」
でもいいと思います。
ここで大切なのは、立派な理由を書くことではありません。
自分が、その漢字のどこに惹かれているのかを見えるようにすること。
そのための一言です。
漢字を採点しなくてもいい
候補が増えてくると、
意味は○。
見た目は◎。
書きやすさは△。
画数は……。
というように、一つずつ条件を比べたくなることもあります。
もちろん、それで整理しやすい人もいると思います。
でも、条件を増やすほど、かえって決められなくなることもあります。
だから最初から、すべての条件を点数にする必要はありません。
どの漢字が一番点数が高いかを決めるためではなく、自分たちが何を大切にしているのかを知るために比べてみる。
そう考えると、少し見え方が変わるかもしれません。
夫婦で書いてみると、違うものが見えるかもしれない
夫婦で考えているなら、同じ候補について、それぞれ別に一言を書いてみるのも一つです。
同じ漢字を選んでいても、
「私は意味が好き」
「僕は書いたときの感じが好き」
と、理由が違うかもしれません。
逆に、選んだ漢字は違うのに、
「二人とも、やさしい印象を大切にしていた」
ということもあるかもしれません。
ここでも、すぐにどちらかへ決める必要はありません。
まずは、
「自分はここを見ていたんだ」
「相手はそこを大切にしていたんだ」
と知る。
候補そのものだけを比べていたときには見えなかったものが、少し見えてくるかもしれません。
漢字について「分からないこと」は、調べていい
候補を見ていると、
「この漢字には、本当にこの意味があるのかな?」
「名前に使える漢字なのかな?」
「ネットで見つけた由来は本当?」
といった疑問が出てくることもあります。
ここは、家族の好みだけでは決められない部分です。
事実として確認できることは、信頼できる情報から確認する。
たとえば「そもそもこの漢字は赤ちゃんの名前に使える?」という場合は、**「この漢字、赤ちゃんの名前に使える? 自分で確認できる法務省の調べ方」**で、確認方法を紹介しています。
一方で、
その漢字を使えるかどうかと、
その漢字をわが子の名前として選びたいかどうかは、別の話です。
調べれば分かることは調べる。
そのうえで、どの漢字を選ぶのかは、もう一度自分たちで考える。
その境目を分けてみると、迷いを整理しやすくなるかもしれません。
一度だけ、「使う側」から名前を眺めてみる
候補が残ったら、一度だけ、その名前を受け取り、使っていく側から眺めてみます。
その名前を書く。
その名前で呼ばれる。
自分の名前を人に伝える。
大人になっても、その名前を使っていく。
未来の本人が、その名前をどう感じるかは分かりません。
だから、
「きっと喜ぶ」
「きっと困る」
と決めつける必要はありません。
ただ、その名前を使っていくいろいろな場面を、一度想像してみる。
そして、もう一度、贈る側へ戻ります。
最後は、「どの漢字を贈りたい?」
意味。
見た目。
書いたときの感じ。
自分たちがその漢字に感じるもの。
調べて分かったこと。
使う側から眺めてみたこと。
それらを一度見たうえで、
「それでも、自分たちはどの漢字で、この名前を贈りたい?」
と考えてみます。
正解の漢字を探すのではなく、
自分たちが納得して、この子に贈りたいと思える漢字を探していく。
響きから始まった名前も、漢字を考えることで、少しずつその子へ贈る名前になっていくのかもしれません。
今日、紙に書いてみる
今、漢字の候補がいくつかあるなら、今日は一つだけやってみます。
紙に候補を書いて、その横へ、
「この漢字を使いたい理由」を一言だけ書く。
夫婦で考えているなら、それぞれ別に書いて、あとで見せ合ってみる。
同じ答えでもいい。
違っていてもいい。
「なんとなく好き」でもいい。
決めるために条件を増やすのではなく、
自分たちは何を大切にして、この漢字を選ぼうとしているのか。
まずは、それを見つけるところから始めてみてもいいのではないでしょうか。


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