昭和・平成・令和で赤ちゃんの名前はどう変わった? 人気ランキングから見える時代の違い

名前の図書館

「最近の赤ちゃんの名前は、昔とずいぶん違うね」

祖父母と名付けの話をしていると、そんな言葉が出てくることがあるかもしれません。

一方で、親世代からすると、今の名前は自然に感じられるものです。

どうして、世代によって名前の印象は違うのでしょうか。

実は、過去の名前ランキングを見てみると、時代ごとに人気の名前が少しずつ変わってきたことが分かります。

今回は、明治安田生命の調査資料をもとに、昭和・平成・令和の名前を比べてみましょう。

まず確認したい調査資料

この記事では、明治安田生命が公表している「生まれ年別の名前調査」を参考にしています。

資料を見るときの注意点

このランキングは、日本で生まれた赤ちゃん全員を調べたものではありません。

明治安田生命の保険契約情報などをもとにした調査です。

また、1912年から1988年までのランキングは、1989年時点の加入者を対象に過去の生まれ年を集計したもので、1989年以降の毎年の調査とは方法が異なります。

そのため、時代の変化を考える参考資料として活用し、当時の日本全体の名前の割合を示すものとしては扱わないようにします。

昭和の名前には、どんな特徴があった?

まず、昭和のランキングを見てみましょう。

例えば、男の子の名前では、次のような結果が残されています。

生まれた年1位の名前
1950年(昭和25年)博
1960年(昭和35年)浩
1970年(昭和45年)健一
1980年(昭和55年)大輔

同じ昭和でも、人気の名前は変わっています。

1950年代には「博」「茂」「隆」などが上位に登場し、1970年代には「健一」「誠」「哲也」などが目立ちます。

1980年代になると「大輔」が長く人気を集めました。

こうして見ると、「昭和の名前」と一言でまとめることは難しそうです。

昭和は60年以上続いた時代。

親世代と祖父母世代でも、なじみのある名前が違うのは自然なことなのかもしれません。

平成になると、名前はどう変わった?

次に、平成のランキングを見てみます。

生まれた年1位の名前
1990年(平成2年)翔太
2000年(平成12年)翔
2010年(平成22年)大翔
2018年(平成30年)蓮

1990年代には「翔太」「拓也」「健太」などが人気でした。

2000年代以降になると、「大翔」「蓮」「悠真」なども上位に登場します。

興味深いのは、「翔」という漢字が、平成のさまざまな時期に人気の名前として登場していることです。

一つの漢字が、時代に合わせて異なる名前の組み合わせで使われることもあるのですね。

ただし、ランキングから分かるのは、どんな名前が多かったかということです。

親がその漢字を選んだ理由まで、順位だけで判断することはできません。

令和の人気の名前を見てみよう

2025年の明治安田生命の調査では、男の子の名前の表記で「湊」、女の子では「翠」が1位となりました。

男の子の上位には「伊織」「結翔」「琉生」「蓮」などが並び、女の子では「陽葵」「紬」「茉白」「凛」などが上位に入っています。

また、読み方のランキングでは、男の子は「ハルト」、女の子は「エマ」が1位でした。

ここで注目したいのは、漢字の表記と、名前の読み方では、ランキングが違うということです。

同じ読み方でも、異なる漢字の組み合わせが使われている場合があります。

名前を比べるときには、漢字だけでなく、読み方にも目を向けると、違った発見がありそうです。

なぜ、祖父母と親で名前の好みが違うの?

ここまでのランキングを見ると、時代によって人気の名前が変化してきたことが分かります。

では、なぜ名前の好みが違うのでしょうか。

考えられる理由の一つは、それぞれの世代が、日常生活で出会ってきた名前が違うことです。

例えば、祖父母世代にはなじみの薄い名前でも、今の親世代にとっては、学校や職場、身近な子どもたちを通して自然に感じられるかもしれません。

反対に、親世代には少し昔風に感じられる名前が、祖父母にとっては親しみ深いこともあります。

これはランキングから直接証明できることではありませんが、名前の印象が違う理由を考える一つの手がかりになります。

大切なのは、どちらかの感覚が正しく、どちらかが間違っていると決めつけないことです。

人気ランキングは、名付けの正解ではない

名前のランキングを見ると、つい順位が気になるかもしれません。

「人気の名前だから安心」

「ランキングに入っていないから珍しい」

そんなふうに考えることもあるでしょう。

でも、ランキングは、調査対象の中で多く使われた名前を示すものです。

その名前が優れているとか、ランキング外の名前が劣っているという意味ではありません。

また、人気の名前を選んだからといって、必ず周囲に同じ名前の子がいるとも限りません。

ランキングは、名前を決めるための答えではなく、名前の世界を知るための資料として使いたいですね。

家族で名前のランキングを見てみませんか?

もし、祖父母と名前の話をする機会があれば、それぞれが生まれた年のランキングを見てみるのも面白そうです。

例えば、

「おじいちゃんが生まれた年は、どんな名前が人気だった?」

「お母さんの同級生には、どんな名前が多かった?」

「今の赤ちゃんの名前と、似ているところはある?」

そんな会話から、名前を通して家族の歴史を振り返ることもできるかもしれません。

これは、名付けの意見を一致させるための方法ではありません。

お互いの感覚を理解するための、小さなきっかけです。

時代が変わっても、名前に込める思いは

昭和、平成、令和。

人気の名前は少しずつ変わってきました。

でも、名前を考えるときに、家族がその子の未来を思い浮かべることは、時代を超えて続いてきたのではないでしょうか。

昔の名前にも、今の名前にも、それぞれの背景があります。

ランキングを通して時代の違いを知ることは、今の名付けを否定するためでも、昔の名付けを古いと決めつけるためでもありません。

名前は、赤ちゃんへの最初の贈り物。

その贈り物を考えるとき、過去の名前を少しのぞいてみるのも、新しい発見につながるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました